前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

323. 私の会社員時代、やってらんない記憶56

ここからは、「我が闘争」と題して、私が会社員生活の中で、色々と戦った事案を10個程度書こうと思います。そんなオーバーな話でも無いのですが、当時は本当に上には絶対服従な慣習が根付いていて、質問や意見をするのも、結構な覚悟がないと言えなかった時代だったのです。必然的に、何かおかしいと感じて意見を言う時は、闘争という形になったという感じです。

私はそれ程理屈っぽい人間では無いのですが、色々な作業や仕事をそのままするのでは無く、こうやったらもっと簡単に出来るのに、とか、何でこんな無駄な事をしているのだろうと、良く思う事がありました。これは鉄チャンで色々と培われた部分もありますが、何と言ってもアルバイト先での経験が大きかったと思っています。高校生や大学生でのアルバイト先には様々な人がいて、本当に色々な体験をさせてもらい、それが役立っていると思います。

そして、何と言っても、弊社の社員達はお行儀の良い人達が多く、悪く言うと、良く飼い慣らされている感じの社員が多く、上司の人が言う事を淡々とこなす事や、以前からある仕事を淡々とこなす事が良しとされていた社風でした。まあ、これは弊社だけでは無く、日本全体の多くの会社がこんな感じだったのだと思います。

そんな私は、この会社に入ると早速色々な事に違和感を感じたのです。新入社員は、最初は色々な係の仕事を経験させられます。そして事務の係の手伝いをしていた時に、最初の違和感を感じたのでした。それは、保証金内で行っている、所謂、ツケ(売り掛け)の販売についてでした。商品を卸す時に、信用の無い顧客に対しては、弊社では土地の担保や保証金を入れてもらっていたのです。その時、教わっていた女性の先輩から、この保証金内の販売の書類を整理するように言われたのです。片付けながら、私はその書類を見てみました。早速私はこの保証金について、先輩に聞いたのです。「この保証金って何ですか?。こんなの預からないでその都度現金払いで対応したら、こんな書類は要らないのではないですか?」。すると先輩は「余計な事考えずに早く終わらせて!」と言ったのでした😵。

そしてその後も、違う事務の先輩が、この保証金内での販売について書類を書いていました。私は同じように、「保証金内の販売なんて止めて、その都度現金払いにした方が簡単じゃないですか?。また保証金を預かっているなら、弊社は取りっぱぐれが無いのだから、そんなに細かく書類を書くのは時間の無駄じゃないですか?」と、単純に思った事を言ったのです。すると同じように、「新人の分際で黙ってろ!」と言われてしまったのでした。

また在庫についても違和感を持つようになりました。これは在庫整理の手伝いをしていた時の事。当時は、弊社は在庫の管理がとてもうるさく、在庫担当の先輩がとても大変そうでした。そして、あまりにも在庫をギリギリで持つモノですから、足りなくなる事はザラ。その都度、改めて届けたり、再配送したりしていたのを、私は見ていました。当時はヤマトさんのような宅配便なんて無い時代です。その再配送代もバカにならないだろうと思っていたのです。在庫を減らす事で節減される経費より、この再配達や再配送でかかる経費の方が絶対に大きいと思ったのです。しかし、これは言いませんでした。どうせ「新人のクセに黙ってろ!」と言われると思ったからです。

こんな事ばかり感じていた私。その後、営業に出ると、また直ぐに違和感を感じた事がありました。それは顧客への販売枠です。弊社はこの頃から、反復して販売している顧客には予め販売枠を作って、その範囲内であれば、販売の書類を簡素化する制度があったのです。これは中々効率的だと感心していました。しかしある日、この販売枠を数十円超える案件があったのです。すると事務担当は、販売枠を超えてるから否決と言いました。まず初めの「我が闘争」はこの事案でした。

今まで本当に色々と感じていた事が、爆発したのです。「その数十円で否決にする意味はなんですか?」。そして、この販売枠は昨年の決算書の売上を元に作っているのを知っていたので、「大体昨年の売上から今年の販売枠を決める事自体がおかしい。」と、噛みついたのです。しかし事務担当は、決まりだからと言って聞きません。そしてまたまた、「その決まりって何ですか?」と詰め寄ったのです。私はこの場合どうしたらいいのか、営業のリーダーに確認すると、別に本部へ稟議書を作って決裁が取れればいいと言われました。事務担当にその事を言うと、相手も意地になって反論して来ます。そして、この後は膠着状態が続きました。この初めての闘争は、新人営業が事務と言い争いをしていると、結構、店ではインパクトがあったようで騒ぎになりました。新人当時から少しイジメを受けていた私は、この一件から、さらに目を付けられるようになった感じでした。

この時は、私は完敗。規定通り、今まで通りという杓子定規な対応で決着が付きました。しかし、その後、顧客へ断りに行くと、顧客は当然怒ります。そして苦情になって店に連絡が入ります。上司達が対応しても顧客は収まりません。仕方なく事務のリーダーが本部に稟議書を書いて決裁を取り、結局は販売をしたのでした。この結果と無駄さ加減に、「は〜?」「やってらんね〜」と、私は思ったモノでした。そして、これが契機になり、その後もなんだかんだと違和感を感じるモノについては、我が闘争をするようになったのでした。

私だって闘争は嫌いです。出来る事なら、平穏に生きて行きたいモノですよね。f:id:x-japanese:20230208104046j:image