前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

160.私の夫婦でゴルフ体験記25

この後も、梅雨明けに水上高原、緊急事態宣言を跨いで秋には軽井沢へゴルフ旅行をしました。そしてそこで念願の80代を出す事が出来たのです。軽井沢の旅行の初日、手前の下仁田にある、シルクカントリー倶楽部へ寄りました。その日は前々日あたりから台風の余波で予想で雨の予報。それも風雨が強い予報でした。絶望的な気持ちの中、前日にはふざけてお孫ちゃん天気予報と称して、孫にプレーの日の天気を聞いてみると何と曇りとの事。それに気を良くしてゴルフもキャンセルせず行ってみる事にしました。しかし朝起きると風と横なぐりの雨。一縷の望みで何とか雨が上がらないかと思っていたのですが、当たり前のように雨でした。やっぱりお孫ちゃんでも無理だったかと、仕方無く車で現地へ向かいました。行く道すがら、雨は一向に止む気配は無くむしろ強く降ってきている感じでした。しかし、その後は信じられないような天気となったのです。

朝の天気予報では、内陸部の天候の回復は割合と早いかもとの予報が出ていました。しかしゴルフ場へ到着しても雨は止みません。風もまだ吹いていました。道は空いていたので、随分と早く着いていまい、受付の人は早く出ますかと声を掛けてくれましたが、覚悟を決めて予定時間までゆっくりコーヒーを飲む事にしました。スタートホールが見える食堂でのんびりコーヒーを飲んでいると、ほとんどプレーしている人は居なそうです。こんな荒天ではキャンセルも多くゴルフ場も大変だよねなどと妻と話して、前にある池を見てみると、雨粒模様が無いように見えます。えっ?と思い2人で確認すると、雨が上がって来たのです。これには大喜び。お孫天気予報は大当たり。着いた時のあのカートの感じだと、今日はせいぜい10組程度。ガラガラ状態でプレーが出来ると思いました。我々は、病気とかよっぽどの事がない限りキャンセルはしないと決めているのでそのご褒美と思い、今日はついてると思いました。

そしてティーグランドに行くと、まだ小雨が少し降っていましたが、全く影響が無い程度。風も止んでいます。思った通り、前にも後ろにも誰もいません。以前行った軽井沢のグランディゴルフクラブのような感じでした。我々はウキウキした気分で、ゆっくりのんびり落ち着いてプレーをしました。そのうちに小雨も止み曇り空、次第に明るくなって来ました。女性にとっては直射日光も無く湿気もあり、最高だと妻も喜んでいました。お孫ちゃんの予報が無かったら今日はキャンセルしたかもしれませんでした。孫にも感謝しながら、こんなシチュエーションでプレーなんて中々出来ないと思い、ルーティンを忘れずにゆっくり打ちました。すると殆どのティーショットが真っ直ぐに飛び、フェアウェイを外す事がありませんでした。またラッキーもありました。スライスしたボールが右の木に当たってフェアウェイに跳ね返ってきたり、左に引っ掛けOBだと思い打ち直したら、その後ボールが見つかったりと、お孫ちゃんパワーに守られているようでした。このコースは結構アンジュレーションがあり、少しでもフェアウェイを外すととても打ちづらそうでした。妻はそれに悪戦苦闘して、あまりいいスコアは出ませんでした。私はほぼ真っ直ぐ飛んだ為、そのアンジュレーションにも影響されずに、最後のミドルホールをパーで上がれば89という、つい最近までだったら必ずチョロをするようなシチュエーションでも、しっかりパーを取るとが出来ました。

この日は全てでいいコンディションだったと思います。本当に貸し切りのような状態のコース、そしてほぼ曲がらずにティーショットが打て、天候は曇り、気温も寒くもなく暑くも無く、湿ったグリーンは重く強めに打った事でフックやスライスに影響されにくく、するとこんなスコアが出るんだと思いました。これには嬉しくなって、帰ってきたらスクールの先生に報告しました。先生も嬉しそうに喜んでくれて、「この後が肝心、また大振りにならないようにね」とアドバイスをしてくれました。

その後はコロナも落ち着き、続けてメイレイク、つい先日は、妻と3度目のリベンジで上里ゴルフ場へ行きました。私は既に今までの短所が全て無くなっており、この日も伸び伸びプレーする事が出来ました。妻は100は切れませんでしたが、前半49のスコアが出て、2度目の40代を出す事が出来ました。私も91と、私は苦節3年半、妻は同じく5年近く掛けてやっと当初の「2人でゆったりとプレー出来る腕を磨く」という目標が達成出来たのです。そして、我々はこの時の上里で一旦目的を終了させる事にしました。そして新たな目標を立てる事にしました。それはスクールのコンペの参加です。妻は私とは既にかなりの数のゴルフに行っていますが、それ以外は私の親戚ゴルフのみ。私も最近はそんな感じです。ゴルフの目的として、人との交流という物があり、これを次の目標にして行こうと思っています。知らない人とゴルフを通じ交流をするなんて、なんて素敵な事だろうと思います。

今までの目標は、とにかく2人してゆったりと年相応のゴルフを目指してしました。なので、ティーショットを真っ直ぐ飛ばす。チョロしない、シャンクしない、後続に迷惑掛けない、100位で上がれるようになる事でした。なので、グリーンに乗ってある程度近づけばOKという特別ルールでプレーしていました。また妻には時折打ち直しを認めていました。この辺りが、私は正式に100を切ったとは、まだまだ言えないと思っています。これからは特別ルールを撤廃して、コンペで十分競技出来るような対応をして行こうと思っています。特にパターの強化、バンカー処理の練習、アプローチの練習に力を入れようと思っています。そして、ゴルフはかなり高齢な方でもやっている人をたくさん見かけます。我々もランニングはいつまで出来るが分かりませんが、ゴルフは末長くやって行きたいと思っています。

長い間、我々夫婦のゴルフ体験を書かせて貰いましたが、我々の、と言うか私の心の葛藤の記録を読んでいただけましたかでしょうか?本当に、スポーツでこんなに苦しむとは思いもよらなかったので、これからの人生にとても役立つメンタルの勉強もさせて貰ったと思っています。これからも色々とあると思います。その都度このブログで書いて行けたらと思っています。

ベストスコアが出た雨上がりのシルクカントリー倶楽部f:id:x-japanese:20211115145501j:image