前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

142.私の夫婦でゴルフ体験記7

妻もゴルフを始めてそろそろ一年。いいゴルフスクールに出会えて、その後も薄暮プレーやショートコースで順調にゴルフの世界に入れて、正月のコンペも何とかなって、いよいよ本格的に2人で本コースに行ってみようという話になりました。またこの頃、先生から妻に対して、さすがにゴルフクラブが古くて重いのは厳しそうなので、ゴルフが続いているし、この後も続けるつもりならクラブを新しくした方がいいとのアドバイスがあり、妻の物だけ新しく買い揃える事にしました。

新しく買ったクラブの試打も兼ねて、4月の霞ヶ浦ラソンの翌日がいつものように休みが取ってあるので、その後に近くのゴルフ場を探して、本当の夫婦2人のコースデビューを果たすべく、計画を立てる事にしました。それまでの薄暮プレーは直接コースに電話して確認していましたが、普通のプレーならネットで簡単に予約を取る事が出来ます。私は当初色々試しましたが、何か見やすく調べやすい楽天GORAを中心に予約を取っています。値段やコース情報よりもクチコミをよく見て予約を取るようにしています。とにかく、ツーサム保証、フェアウェイが広め、アンジュレーションがあまり無く、アップダウンが少なく、なるべく待たないようなコースを探して予約を入れています。

この時は霞丘ゴルフクラブを予約しました。プレー費はツーサム食事付きで5千円少々、2人で1万円そこそこです。最近は安くなったと聞いていたけど、ここまで安いとは思ってもみませんでした。これでは薄暮でやるのとあまり変わらないではと思いました。フルのラウンドだと朝も割と早めに行かなければなりません。平日の月曜日だから空いているだろうと安易に考え、なるべくマラソン開催地の土浦から近いこのゴルフ場を選んで、9時位のスタートを取りました。フルマラソンの翌日のゴルフなんて聞いた事が無いと思いながら、一体どんなゴルフになるのだろうと思いながら当日を迎えました。その時のマラソンは翌日のゴルフが気になり、かなり手を抜いた走りとなってしまいましたが、そのお陰で足腰のダメージは少なくゴルフにも影響はそれ程無さそうでした。そしていよいよ、初の2人だけのゴルフデビューの時を迎えました。そしてこれが、私の性格とトラウマとの戦いの始まりでもあったのです。

その日は平日の月曜日、どうせガラガラなんだろうと、薄暮プレー並みのゴルフ場を予想していました。しかしゴルフ場に着くと駐車場はかなり埋まっています。うわ〜っと思わず口にして、今日は混んでるな〜と妻に言いました。クラブハウスに入ると結構な人がいました。後で聞いた話では、多くのゴルフ場は近年外資による経営が増えた事により、代金を抑える代わりかなり人を入れて経営をする方式に変化して来ていたのでした。着替えて来ていたので受付を済ませ、まずパターの練習で練習グリーンに行きます。そこにもかなりの人だかり。周りは私と同じ位〜高齢の男性ばかり。女性はいないように見えました。妻を連れて2人でいると何やらジロジロと見られている感じがします。これは分かりました。自分も以前は男女2人でプレーしている所を見ていると、嫉妬やら興味やらで見てしまっている事がありました。何やらすごく注目されているなあと、緊張して来る自分が分かりました。そして、スタートホールを見ると既に4台のカートが並べられており、そこに人がタムロしていました。あんなに知らない人がいる中でティーショットをするのはたまんないな〜と思いながらスタート時間を待っていました。

そしてついにスタートです。スタートホールのすぐ脇には先程のようにカートが並べられており、人だかりも多く、ティーグランドに妻と2人で立っていると何か興味深々で見られているようで、とても落ち着いてティーショットが打てる環境ではありませんでした。私は何とか初めのショットは当たり無事スタート出来ました。妻は少し先のレディスティーからいつものようにボールを前に飛ばす事が出来ました。私は急いでカートに乗り、妻に恥をかかせてはいけないと思い、妻に早くカートに乗るように急かせました。そして、直ぐに2打目を打つように言いました。妻は慣れないなりにも頑張って付いて来てくれました。無事1ホール目が終わり次のホールへ。あとは特に待つ事も無く後ろに誰かが付く事も無く、スムースに流れるだろうと思いました。しかしこれがとんでも無かった。2ホール目も待っている状態で、まだ打つ前に後ろの組が追いついて来ました。またまた私は緊張状態。腕前はどんな感じなのかジロジロ見られているのではないか、下手なクセに夫婦でゴルフなんてと思われているのではないか、変な事ばかり頭に浮かんできてしまいました。

そしてやっと我々の番。ここで私はティーショットをチョロってしまいました。これで完璧に舞い上がってしまった私。後ろの組の連中は笑っているのではないか、早くしろと思っているのではないかと頭の中がグチャグチャになってしまいました。レディスティーまで届かなかった2打目は何とか当たり、急いで妻の待つレディスティへ。妻はマイペースでスタート出来ましたが、その後は私はチョロやトップ続き、ドタバタなゴルフとなってしまいました。周りの事が気になりプレーどころではなくなってしまい、妻に対しても早く早くと言ってしまいました。後ろの組の連中はあんな下手くそな旦那で奥さんは可愛そう位な事を思っているんだろう、等、もはやゴルフどころではない感じでした。

その後も毎ホール待たされ、後続組にはその都度追いつかれ、毎回心の葛藤に悩まされて、何とかホールアウトしました。平日なのにここまで待たされるとは思ってもみなかったので、終わると結構グッタリ。考えてみれば前日にマラソンもやっているのです。足腰も疲れて安定したスイングなど出来る訳もありません。帰りの車の中で妻に感想を聞いたところ、「こんなに早く進行しないといけないなんて思わなかった、ゴルフって急がないといけないので結構大変で、本当疲れたと」言ってました。この時は自分のせいで急かせたゴルフをやらせてしまったのが原因だったのに、まだそれには気がついていない自分がいました。まあ初めてだから次回頑張ろうと妻を励まして家路につきました。

霞丘ゴルフクラブの妻のティーショット。左手奥の人が見える所がグリーン、ちょっと違う方を向いてるかな?f:id:x-japanese:20211114195625j:image