前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

46.新治療研究棟の待合室

いよいよ始まる、とこの時はかなり緊張していました。受付に名前を告げ排尿表を渡すと、暫く待合室で待つように指示があります。

待合室と言っても受付の前にある椅子ですが、あまり患者同士が鉢合わせないように工夫されているような椅子の設置でした。前にも固定具作成の時に来た事があるので、適当な場所に座り雑誌を取りました。7〜8人は待っていたでしょうか。通院での治療の患者は直接ここに来て照射を受けるようです。

テレビもあり中々快適な空間ですが、この時はそれどころではなく、緊張して仕方がなく取った雑誌も中々読む事が出来ずにいました。すぐ近くにトイレがあり、数人の人が利用していました。医師が色々指示している患者もいて、おそらく主に前立腺患者の排尿の調整をしているんだろうと思いました。受付の奥が照射室で、先程から奥の方で独特な電子音みたいな音が聞こえてきます。重粒子の照射音なのでしょうか、ますます緊張してきます。

トイレ大丈夫かな、ちゃんと照射出来るかな、などと考えながら30分位待ったでしょうか、突然名前が呼ばれました。ついにその時が来ました。緊張は最高潮に達します。呼ばれた人について来るよう促され、受付を通り過ぎ照射室へ入って行きました。

するとそこは照射室などが並んでいる広めの通路でした。数カ所、大きめの扉があり、その前に腰掛けが置いてありました。それは3つほどあったでしょうか。そのうちの一つの部屋の前に案内され、腰掛けて待つように指示がありました。また待たされるのかと、内心、この緊張状態は本当にキツいと思いました。

茨城県の本州一の竜神大吊橋を下から見上げるf:id:x-japanese:20210324223718j:image