前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

526. 前立腺癌、重粒子治療体験記、経過観察11回目

今回はこの話題。治療終了後、丸5年が経ち、生存率100%と言われてはいますが、まずここまで生き延びられたと思っています。まあこれは女性の乳がんと同じ、最近は治る癌として認識されているので、ここまでは想定内と言った所でしょうか。

しかし最近、何か体調がしっくり来ない😣。そしてこれをかかりつけの医者に相談すると、何と無く「老化」で片付けられてしまいます。そうなのです、具体的に「こんな症状なのだ!」という感じではないので、医師にも上手く伝わらず、「歳を取るとそんなモノでしょう」とか「その程度なら誰でもあります」とかで片付けられてしまいます。

じゃあ具体的にどうなのかと言うと、特に気になっているのは右下腹辺りがどうもしっくり来ない。しかしこの下腹部、痛いのかと言えば特に痛い訳では無い。下腹部なのかと言うと、いや腰から背中かもと言った感じ。だとすると単なる腰痛か。便や尿も特に出にくいという事も無く、朝までトイレに起きる事も無く、何も無いと言えばそうとも言えるのです😅。

思えば妻も最近足腰の調子が悪いと言っているので、何か関係しているのかも、とか思ってしまいます。これは妻も最近感じている事なのですが、2人共通と言えばゴルフです。私も練習場で、妻と同じコーチに時折見てもらっているので、同じフォーム改造を受けています。それが結構右脇腹辺りから腰の辺りまで力が入るので(力を抜く練習をしているのに😵)、その筋肉痛の一種なのかとも思います。

以前の心配だった便潜血は、最近は収まっています。 また最近気になっていた胃の膨満感は、ランニングを始めてみると、少し落ち着いて来ています。しかしこんなランニングで、直ぐにダイエット効果が現れる訳が無く、腹回りはまだまだキツイ状態です。ゴルフの筋肉痛と、キツいズボンを履いて緩んだお腹を締め付ける事が、下腹部辺りにストレスを掛けているのでしょうか😱。

その他にも最近筋力が低価しているように感じ、これも老化なのでしょうが、特に左手の力が前のように入らない感じ(これも感じ、です😅)。ランニングすれば中々足腰の回復が遅い。飲み過ぎれば翌日はほぼ沈没。本当に老化を肌で感じでいます😢。

そんな事を感じながら、11回目の経過観察にやって来ました。この日は月曜日。今回こそ稲毛の街で一杯飲んで帰ろうと決めていたのですが、前日に我が家の近隣の農産物直売所がオープン。早速枝豆を買って来てその美味しさでビールをしこたま飲んでしまい、この日は体調が今一歩、早々と諦める事となったのでした😅。f:id:x-japanese:20240618172020j:image

今回も会社から午後休を貰いやって来ました。いつもの通り、稲毛駅から病院まで歩きます。すっかり綺麗な道になり、歩くのも気持ちいい景色ですが、この日はメチャ湿気があり、結構汗だく。病院前のバス停が見えて来ると入口です。このバス停、最近まで「法医研正門」という以前のままで、これじゃあQST病院が分からないだろうなあと思ってましたが、やっとこのようなバス停になりました。時刻表の上にシールが貼られていました👍(前からなってたみたい😅。気がつかなかった〜😵)。f:id:x-japanese:20240617203100j:image

予約時間ギリギリに到着、今日も結構待つのだろうと構えてやって来ましたが、この日は意外と空いてて直ぐに呼ばれました。早速PSA値を見て異常無しの診察。これは既に分かっている事なので、まあそんなもんだろうと思いました。その他気になる事な無いかと先生が言うので、今回はここに書いて来た不安を全て話してみました。最初に、右腹の下の方が痛い感じだと言うと、先生はガバッと言う感じで私の方へ前のめりになりました。続けて便潜血の話をすると先生は矢継ぎ早に聞いて来ます。

「それはいつから?」「便や尿の出は?」「お腹が出っ張ってる感じは?」「キリキリ痛む感じは無いか?」等々。色々と症状を聞かれましたが、私の答えに先生は首を傾げるばかり。「他に気になる感じは?」と聞かれたので、「最近のゴルフの練習の影響かも」と言うと、今度は「は〜?」と言ったリアクション。結果、前立腺や大腸や尿管等には異常は無さそうとの事。気になるなら、今通っている大腸検査の病院か、内科にかかるよう言われ、次回の経過観察は来年という事になりました。もちろんその間に何かあったらいつでも来るようにとの事でした。

と、言う訳で、次回は来年。相談結果もあまり心配要らないのではと言う事なので、何だか力が抜けた感じになったのでした😓。会計を済ませ病院を後にしました。振り返って病院を見てみました。この景色も来年まで見れないのかと思うと、少し感傷的な気分。初診から6年間、見慣れた風景が暫く見れなくなるのかと思うと、本来は嬉しい事なのですが、見守ってくれる人が段々と遠い存在になって行くようです。思ってみればこの建物が、私の守護神のようで、心の支えのような存在でした。f:id:x-japanese:20240618081904j:image

そして正門の左脇には立派な建物が稼働しました。この「QST量研」と言う建物が、重粒子線治療の最先端の技術を支えているそうです。病院内にある病院紹介のテレビでは、さらなる治療法の開発や、重粒子線治療の効果の検証等も行っているそうです。前回の時にも、再発した場合の治療法も考えていると言われましたが、本当に頼りになる病院だと思っています。そして治療5年後もしっかり生きてられる事に、本当に感謝なのです😀。f:id:x-japanese:20240618084834j:image

今度は来年かと思いながら、病院を後にしたのでした。