前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

345.私のまた行きたい温泉、関東近隣編5

第4回目は日光湯元温泉です。ここは会社のお客様旅行の随行をしていた時、女性の添乗員がついていた事がありました。その女性はJTBの方でその人の説明や案内が凄く良くて、好評なうちに旅行が終わりました。この人は中々デキる人だなと思った私は、ちょうどハマり初めていた温泉について質問してみました。「関東近隣で、ここは!、と思う温泉地はありますかね〜」。するとその方は少し考えてこの温泉の名前を口にしました。「あそこはいいですね〜。ザ、温泉という感じです」。その名前ははるか昔に聞いた地名で記憶にありました。

一瞬、あそこか!と耳を疑いました。と、言うのは、私の小学生の時の林間学校の見学コースだったのです。その温泉から直ぐ近くで湯滝という滝を見物した後、日光湯元温泉の源泉を見に行ったのです。大体こういう時は男女で二列となり歩くものですが、お恥ずかしい思い出話ですが、その時に初恋の人が隣になり、かなり舞い上がっていました。そして源泉の近くの湿原の木道の道ではしゃいでいると、まさかの出来事が。

なんと木道を踏み外して湿原へ転落してしまったのです。幸いそれ程深い所では無かったので、足首位まで汚れた程度で不幸中の幸だったのですが、皆んなから大笑いされ自分は顔が真っ赤。せっかくの初恋の人の隣の位置は他の人に代わられてしまい、私は一番後方を先生と一緒に歩く事となり、その後は洗ってもらった湿った靴で宿まで帰るという悪夢を、今でも忘れる事は出来ません(泣)。

温泉開眼後、その温泉に行こうか行くまいか、別に悩む程の事は無いのですが、馬鹿みたいに数年間悩みました。そしてついに妻と一緒に行ってみる事にしました。この時はいろは坂からでは無く、沼田方面の峠を越えてやって来ました。5月中旬というのに、峠付近はまだ雪がたくさん残っていました。

この温泉は日光の奥座敷のような所で、その歴史は古く湯治場として親しまれていたそうです。昔はいろは坂ルートしか無く、あの峠を超えてやって来たのかと思うと、只々驚嘆するばかりです。この温泉の特徴はとにかく硫黄の匂いが強烈です。そして硫化水素ガスが多いとの事で、あまり長湯はお勧めしないとの事です。お風呂で中毒を起こすとそのまま溺れてしまう事もあると、私の泊まった宿の女将が言っていました。結構気合のいる温泉なのです。これぞプロが好む所以かと思います。

そしてその色も見事です。温度や天候によりエメラルドグリーンや乳白色や様々な姿を見せてくれ、とても神秘的な感じがします。街中に硫黄の匂いがしており、近くにある湯の湖がまたいい雰囲気なのです。静かで落ち着いた感じの町、湖畔には森林でもない林でも無いいい感じで木が繁っており、ちょっとした北欧の国に来た気分も味わえると思います。f:id:x-japanese:20220627201132j:image少し歩くとこの湖から流れる湯滝があります。この滝も見事な一言。下から見上げるその迫力は一言では言い表せず、ずーっと見ていたくなる滝です。f:id:x-japanese:20220627201155j:image

この滝には、観光用の大きい駐車場があり車で行くのもいいですが、湯の湖の先には階段があり、それを降りて行っても辿り付けます。少し急ですが、ぜひ行ってみる事をお勧めします。ゴーッと言う滝の音を聞きながら降りて行くのは、それはそれは迫力があります(帰りは大変ですが😅)。

街中にはお土産店位しか無く、それも夕刻には閉店するので例えば何か小腹が空いたなどといって外に出ても何も無いのが気をつけて欲しい所です。その他、テレビでもよく紹介される、温泉に入れるお寺がある事でも有名です。私がコケた源泉の先にあり、真冬以外は大体立ち寄り湯として入れてくれるようです。

このように、まさにJTBの女性添乗員がお勧めするだけあって、この温泉は真のプロ向き、余計な事はせずじっくり温泉に浸かり、静かな街並みや景色を味わい、自然を感じるという、それだけをしに行く価値のある温泉だと思います。

日光湯元温泉のあるホテルの大浴場、女将によるとここでよく人が浮いてる事があるとの事😨、ここではお酒を飲んで温泉に入ってはいけません😅f:id:x-japanese:20210921122630j:image