第２回目の紹介は伊豆下田の観音温泉です。これは女性なら知っている人が多いのでは無いかと思います。最近では、ある女優さんがこの温泉を勧めていました。とにかくこの温泉は超アルカリ性、まさにお肌がトゥルトゥルって言う感じで、女性なら絶対にリピーターになる事請け合いです。何を隠そう、うちの妻は一度連れて行ったらその日から「次も絶対にここに来る」と言って、それからしっかりリピーターになっています。さらにうちの娘達も、一度連れて行って同じ事を言っています。またペットも泊まれる宿泊棟もあるので、それも嬉しいです。うちの女性軍を温泉好きにしたのが、この観音温泉でした。
ここの温泉は、私の温泉開眼後に偶然テレビ番組で見て、一度行ってみたいなあとずっと思っていた温泉です。中々予約が取れず、やっと予約が取れ念願が叶った温泉なのです。なので正確には「また行きたい」ではなく、数回行ってもまだ行きたいという括りです。コロナ禍前の時でも中々予約が取れない状況であり、ここのネックはとにかく混んでるの一言です。そして、一軒宿なのでここが満室だとどうしようも無いのです。
この観音温泉には、下田まで電車で行ってもその先、車が無いと行けない程、駅から遠い山奥にあります。もちろん送迎はあります。国道から細い道に入り、結構行った先に立派な建物が現れ、そこが観音温泉です。最近ホテル近くの道が拡張され多少行き易くなっています。趣のある産土亭、近代的な本館、ピグマリオン、そして正運館と4つの建物で構成されています。日帰り温泉もありこの温泉に入る事だけも可能です。駐車場の先は終点であり、本当に山深い所まで来たなあという感じです。玄関前にちょっとした庭があり、そこを散策しても座っていてもいい雰囲気です。特にいい天気の夜なんかはそこに座って降るような星空も見る事が出来ます。
ここのウリは何と言っても入って良し、飲んで良し、化粧水にもなる温泉水です。ここでは宿泊するとこの温泉のペットボトルが置いてあり、持って帰る事が出来ます。お土産屋さんには、この温泉を使った化粧関連の商品がたくさんあり、また色々なサイズの温泉水を売っています。妻は毎回２０ℓの温泉水を何個も買っていきます。それを飲泉にしたり化粧水にしたりしています。その温泉ですが実際に入ってみると、本当にこんなツルツル経験した事無いという位です。とにかく男性でも肌に良さそうだと実感出来ます。ずーっと入っているとお肌がスベスベになるんだろうなあと錯覚する位、所謂トゥルトゥルの泉質なのです。歩くのにも注意しないとツルツル滑ります。私も何度か滑りそうになり、股関節を痛くした経験がある位です。飲泉も出来るので私はよくお風呂に浸かりながら飲泉を楽しんでいます。
妻の話に寄れば、女性のお風呂はとても面白いそうです。入浴している女性がほぼ全員、温泉に顔を浸していたり、出た後も全身をタオルで拭かないで乾かしているそうです。とても男性には見せられないと言っています。拭かずに乾かせとは観音温泉からの女性へのアドバイスだそうで、それだけ肌への美容効果が高い温泉との事です。
食事ももちろん美味しく、量も丁度良いのが嬉しいです。女将が丁寧に挨拶に来てくれるので、とてもお客様を大切にしてくれているんだと思います。従業員さん達もとても親切で丁寧なので、本当に気持ちがいいです。先日コロナ明けで久しぶりに行った時なんかは、我々の事を覚えていてくれた従業員さんがいてビックリ。それ程のリピーターでも無いのによく覚えていてくれてるなあと、感心した位です。客室は、殆どが客室にお風呂があるタイプが多いので、大浴場に行かなくても部屋でも十分温泉を楽しめます。うちの娘も夜中じゅう入っていた程でした。
大浴場には露天風呂もあり、山の中なのでほぼ囲いや覆いも無く開放的で、本当に気持ちがいいです。夜は星空を見ながら寝そべれますし、天気の良い時は星が降ってくるような感覚も味わえます。一日中ここにいてもいいと思える温泉です。
実際、ずっと滞在している客も多いようで、翌日の昼ご飯はどうするのか聞かれる事があります。旅館で翌日の昼ご飯を聞かれるのはここ位ではないでしょうか。
とにかくこの観音温泉は、温泉の質に尽きるのですが、入って良し、飲んで良し、付けて良しの三拍子揃った温泉なのです。一日中いても飽きないこのような温泉は中々ないので、ぜひ行ってみてはと思います。
観音温泉の大浴場の湯船、この溢れるお湯が本当にトゥルトゥルです。
