前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

212.鉄チャン旅行の思い出14 俗語編

鉄チャンをやっていると、今の若い子達が話すような略語や俗語(一昔前の所謂ギャル語みたいな物です。ギャル語って今は何て言うのでしょうか?😅)が、我々の鉄道仲間の間でもある事に気がつき、そのうちに自分達でも作ったりするようになって行きました。最初は鉄道用語を使っていましたが、そのうちに派生した言葉や、我々が適当に作った言葉とか、色々な物が出来てくるようになりました。今回はそのうちの一部を書こうと思います。

まずは鉄道用語からです。初めてこの言葉を意識したのは北海道のSL撮影の時です。それまでは鉄道ファン同士での交流は友人同士以外ではそれ程無く、特に普通に会話をしていました。しかし、北海道では終焉間近のSL撮影の為に、さまざまな年代のファンがたくさん来ていて、また宿泊するYHでもファンがたくさんいた為、初めて鉄チャン用語にたくさん触れたという感じでした。

まず初めの言葉は「ウヤ」と「カマ」。「明日の○○レ、ウヤだってよ」「北海道のカマは汚れているよな」等。「レ」と言うのも???という感じでしたが、レはその前に列車番号を言っていたので、列車の略語だとは理解出来ましたが、ウヤって何だという感じでした。通訳すると「明日の○○列車は運休だって」という事になります。またカマとは機関車の事で、この場合はSLを指します。ウヤとは「運転休み」の鉄道用語です。これに興味を持った私。世の中には色々面白い事があるなあと思った物でした。

そしてこの旅行ではその他でも、SLを撮影する為に原っぱに立って待っていた時、また面白い言葉を聞きました。そこにはたくさんのファン達がタムロしており、ファン同士が会話しているのが聞こえます。「あのハエ叩き、何とかならないかね〜」「ここはスジが空くから勿体無いよな〜」。これも何の事が分からずにいました。これは鉄チャン用語と鉄道用語の混合会話です。ハエ叩きとは線路に沿って通っている連絡用の電線の電柱の事です。確かに今のようなスマートな形では無く、横棒がたくさん出ていて支柱と合わせて見ると、確かにハエ叩きのように見えました(今はハエ叩きなどという道具、あるんですかね〜😅)。それが撮影に邪魔だと言っているのです。スジとは鉄道用語で列車ダイヤの事で、それが暫く空く、この場合は要するにSLが暫く来ないのでこの時間が勿体無いよな、という事です。その他、これも鉄チャン用語なのでしょう、「君のゲバの下の方がかかるんだけど」「いい銀箱持ってるね〜」等、さまざまな言葉が飛び交っていました。ゲバとはカメラの三脚の事で、訳すと「君の三脚の下が俺の写真に掛かるんだけど」要するに少しズレろという事です。銀箱とはカメラバックの事です。

またこのブログでも使っている「ロケハン」なんかも最初は分かりませんでした。これは映画やテレビ業界の用語で「ロケーションハンティング」の略ですが、鉄チャンの世界でもよく話されてました。鉄チャン同士で「ロケハンする」などとよく話してますが、これは列車の運転席の後ろに陣取り、良い撮影場所は無いか探すと言っているのです。その他、何の用語か知りませんが「キジ撃ち」「お花摘み」も意味不明で後で分かると唖然とする事もありました。どちらも外で用を足す意味です、それも大きい方😅。こんな事、今では許されませんよね😵。

こんな用語を色々と聞く事により、我々も独自の言葉を作るようになりました。鉄チャンの間では似たような言葉が飛び交っていたので、オリジナルという訳ではありませんが、代表的な物を書いてみます。

①「今日はキヨスク?」。キヨスクとは今のJRで言えば、駅の中にあるNewDaysのような売店です。昔は駅の売店と言えばキヨスクだったのです。今もあるのでしょうが、あまり見なくなりましたね。意味は駅の中にあるという事で、駅で撮影するという事になります。「今日はどこで撮影するの?駅撮り?」と言った意味となります。

②「キカン坊」。これは私が良く言われていました。私は色々な機関車が好きだったので、よく機関区や車庫の撮影に行っていました。友人同士で撮影旅行の計画の時に、やはり自分の撮りたい所に行きたいものです。すると意見がぶつかる事も多々あります。その時に私が、「この機関区だけは寄りたい」とか言うと、「このキカン坊!」と言われた物でした。要するに「機関区好きで、いつも行きたがるんだから〜😤」という事です。

これは豊橋機関区の旧型機関車です。

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これは小湊鐵道五井駅にある車庫です。

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③「今日はヨルタノ」。これは誰が言ったか知りませんが、夜間撮影の事です。意味は「今日は夜間撮影に行くから楽しみ〜」といった意味になります。夜と言うとそれだけでウキウキ感があったのでしょうね。

その他色々ありましたが、既に半世紀位前の話なので忘れてしまいました。内容はギャル語とさほど変わらず、昔は自分達も似たような事をやっていたんだと思うと、ちょっと恥ずかしい感じがします。

またこの頃から、ダイヤグラムという物を活用しだして、列車の撮影などを行うようにもなっていました。そしてそこには電略記号とやらが駅名の横に記載されているのです。駅名がカタカナの2文字で略して書かれているのです。東京なら「トウ」、上野なら「ウエ」と言った感じです。これにも興味を持つようになり、我々も行く場所についてはこの電略記号を使ったりしたものでした。しかしこの電略記号がまたクセ物でした。ただ最初の2文字をカタカナにすればいいという物でも無く、例えば「チタ」。どこか分かりますか? これは田町だそうです。「カノ」は中野だそうです。これにはある意味ハマってしまい、かなり研究した覚えがあります。

この電略記号は皆さんでも気軽に見れるので、是非ゲーム感覚で考えてみるのも面白いと思います。電車の横の左側の下の方に、例えば山手線なら「東トウ」と記載されています。「東」はJRの東京支社の事です。そしてそれに続く「トウ」がまさに駅名の電略記号なのです。この場合は東京車両センターを表しています。こう言った言葉遊びは面白いものです。皆さんも他の路線とかで是非試してみてはいかがでしょうか?

これは埼京線に書いてある記号です。宮は大宮支社ですが、ハエってどこだと思います😅?。川越車輌センターだそうですよ😳。何故そうなるのかを調べるのも楽しいと思います😊。f:id:x-japanese:20220420115023j:image