前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

203.鉄チャン旅行の思い出5 絶景編

絶景といえば、このブログの166回目、ぶらぶら旅6の姥捨の夜景のように.わざわざそこに行って味わう旅の方が書く機会は多いと思いますが、今回は鉄チャン旅行で偶然見た景色の中でこれはといったものを書きたいと思います。本当に沢山ありますが、まず一番最初に思い出すのはこのブログの192回目の勿体無い記憶15でも少し触れた、紀伊半島新宮の朝日です。これは夜行列車に乗って朝一番の列車の撮影の為に降りた新宮という街で出会った景色で、海岸に出て真正面に何も邪魔する物が無い水平線から上がる太陽がそれは見事で、私の見た朝日の中でこれを凌ぐ物には合った事がありません。次がこれも勿体無い記憶4で少し触れた、今は無き青函連絡船から見た津軽海峡の月です。これは船の甲板から真夜中に見た物で、暗い海の遠くに浮かぶ街明かりが点々と見える中、水面に映る月の光の帯がそれは見事で、いつまでも見ていた記憶があります。あとはブルートレインを撮りに朝一番の列車でやって来て根府川駅で降りた時、太平洋を望むホームから見た空が真っ赤に染まっていて、その水平線から上がってくる朝日もそれはそれは綺麗だったな〜。また中央線の夜行で勝沼駅(今の勝沼ぶどう郷駅です)辺りから見た甲府盆地の夜景も見事だったな〜。因みにここはその後、新日本三大夜景に選ばれたそうです。163回目のぶらぶら旅3にも書きましたし、この後予定している温泉シリーズでも描く予定なので、是非読んでみて下さい。その他にも赤い機関車の背景に見えた早春の那須連山も本当に綺麗だったな〜。これは写真をあまり撮らなかったからか、鮮明にその景色を覚えています。やはり、勿体無い記憶13のように、写真を撮らずにこの目で見た景色が思い出に残るのでしょうか。

そんな訳で特に撮影名所にもなっていない場所で見た絶景の思い出を綴りたいと思います。写真が昔の物なので見た目がそれ程綺麗ではないので、そこはご了承いただければと思います。早くデジタル化に取り組むべく、頑張って参ります😅。まずは御殿場線と富士山です。やっぱり富士山は絵になります。この時は御殿場線の旧型電車を撮影しに来ていて富士山とのコラボ写真を期待して来たのですが、あいにくの曇り空。富士山は望めそうもなく山間部で撮影していました。午後になり足柄辺りまで来て御殿場まで歩いてロケハンする事にしてブラブラ歩いていたら、少しずつ雲が取れだし少しモヤっていましたが大きな富士山が目の前に現れました。その大きさと言ったらありませんでした。そこに電車がやって来て、私は夢中でシャッターを切ったのでした。写真ではこの時の感動をお伝え出来ませんが、それはそれは素晴らしい富士山だったのです。この地域の人は皆、毎日この富士山を見ているのかと思うと本当に羨ましかったのを覚えています。f:id:x-japanese:20220326151500j:image

次は飯田線の山の中の景色です。ここはのんびり旧型電車に揺られて乗り鉄をやっていた時、ふと停車した駅で周りに何も無い駅があったのです。どこの駅だったか、この駅はどうなってるんだろう?と興味本位で降りてしまいました。すると本当に周りには何もありません。上り坂の道が一本あり、とりあえず歩いてみる事にしました。しかしある程度歩いても何もありません。仕方無しに今来た道を戻ってみると、山の中にさっき乗って来た飯田線の電柱が見えました。周りは緑一色。すると可愛い2両編成の旧型電車がやって来ました。その景色がまるで模型のよう。それはそれは夢のような光景でした。この写真でこの感動が伝わるでしょうか?。たった1人で見る大自然の緑の中をのんびり走る旧型電車の絶景は今でも覚えています。f:id:x-japanese:20220319214451j:image

次は月並みですが、山寺です。ここは鉄道の撮影ポイントでは無く観光スポットなのですが、1070段の階段を上り立石寺の五大堂から見る下界の光景は本当に素晴らしいものです。そこから見える仙山線もまるで模型のよう。当時は客車列車や貨物列車がのんびりと走っており、本当に絵になる景色でした。これは、勿体無い記憶8の時の写真です。この時は鉄チャンというか普通の旅行のような位置づけだったので、列車ダイヤ等は特に調べて来ませんでした。長い階段を登り、五大堂からの景色の絶景に浸っていた所にこの貨物列車がやって来たので、それはそれは感動した絶景となったのでした。フォトスキャンはこう言った遠景の写真は中々綺麗に出来ないので、この写真はそれ程でも無く見えますが、実物は本当に素晴らしかったのです。こう言った景色は写真など撮らずに、勿体無い記憶13のように目に焼き付けておくのがいいのでしょうか。すると松尾芭蕉のような句が読めるのかもしれませんね(笑)。松尾芭蕉の頃はもちろん仙山線はありませんが、もしこの貨物列車の景色を見てたら、また違った句を詠んだのかもと思うのも楽しいものですね。「閑けさや 岩にしみ入る蝉の声」ならぬ、「閑けさや 岩にしみ入るカマの音」なんてどうでしょう?カマとは鉄道用語で機関車の事です😅。季語が無くなっちゃったかな?😵

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最後は、やはり紀勢本線が思い出されます。色々と撮影旅行には行きましたが、それまではどちらかと言うと記録写真的な撮り方が多く、景色に重きを置いて撮影してはいませんでした。カメラが良くなり、段々と写真自体に興味を持ち始めカメラ雑誌等も読むようになり、こう言った景色や写り具合等を意識した写真を撮り始めるようになって来たのです。今思い返すと、私の行った中での1番の風光明媚な路線はやはり紀勢本線だと思いました。ここは、山あり海あり川あり峠あり、古い街並みあり、鉄道もまだまだ旧式設備でムードも満点。確かに紀伊半島と言うと全体が観光地のようでもありますが、それでも他の鉄チャン旅行とは違い、ここの風景は未だにハッキリと覚えています。f:id:x-japanese:20220326152302j:imagef:id:x-japanese:20220326152528j:image

この紀伊半島は妻とも数回お伊勢さんに旅行に行っていますが、参拝以外でも近隣を巡り、食事、景色、街並み等、旅行の場所としてもここが1番と思っています。伊勢については、173回目のぶらぶら旅にも書いてあるので読んで頂ければと思います。日本にはまだまだこんな素晴らしい景色があるんだと思います。これからも鉄チャン旅行やぶらぶら旅行をして、たくさんの絶景風景を見つけて行きたいと思います。