前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

197.鉄チャン旅行の勿体無い記憶.付録

私の鉄チャン人生はこのように、大体大学生の前半位でフェードアウトして行くようになりました。その後も旧友から撮影の誘いがあり、時折、ぶらぶら旅行として一緒に行く事もありましたが、以前よりは少なくなって行きました。その後は大井川鉄道に続き、さまざまな場所でSLが復活し出し、特筆すべきは1979年の山口線でした。その線は非電化であり勾配区間もあり、SLファンの私にはまさしく垂涎の的で、復活が決まった時はどうしても行きたい気持ちで一杯でした。また私の好きなSLでもあったので、何とかならないものかと思っていました。しかし広島よりも更に遠い山口県です。大学生になりアルバイトで稼げるようにもなっていましたが、新幹線はやはり高い。社会人になっても今度は時間的な問題で今に至っても行っていません。

その後も嬉しい事にSLの復活は続いて行きます。特に1988年は日本中がバブル期に入り景気が良い時代で、それと同調するように北海道や群馬県では大型SLが復活、そして秩父鉄道でも中型SLが復活。私にとっては夢のような信じられない出来事でした。しかしこの頃は自分は結婚や子育てが始まった頃と合致してしまいます。友人からの誘いは良くあり、その都度断るのは本当に辛く何度も行こうかと思いましたが、やはり家族第一。友人とは日帰りが可能な秩父群馬県には行きましたが、北海道や山口県のような宿泊を伴う所には結局行けずじまいでした。学生の頃のような野宿やYHに泊まる訳にもいかず、この子育て時期はやはり資金的なものも大きかったと思います。

そして、実際に撮影に行ってみると、やはり現役の頃とは違う物が結構あります。SLの魅力でもあり欠点でもあるのはあの煙です。特にあの煙の中には火の粉も含まれている事もあり、沿線火災のリスクもあります。その為、当初から大井川鉄道では石炭に無煙炭を使い、煙やススを少なくする努力をしています。なので、あの黒煙は到底望めず、あまり迫力のある写真は撮れません(音は変わりません)。また秩父鉄道などは復活した直後はSLにペイントがしてあり、まるで遊園地の乗り物のように見えました。復活した山口線では、当初、機関車の煙突に大きなカバーが取付けられました。これは集煙装置といい、煙がトンネル内に充満しないようにする運転士の為の装備なのですが、これがカッコ悪かった。労働環境という意味では仕方無かったのでしょうが、この機関車にはとても似合わず、ファンからの評判も悪かったのです。また煙突部分に大きなワッカみたいな物がつけられているSLもあります。これは回転火の粉止めと言われる、火の粉を飛ばさないように煙突の部分に回転する網を掛けるのですが、これも形に寄っては大きく形態を崩すので、沿線対策上仕方無いとは言え、ファンからすると勘弁して欲しい装備です。またこのSLの後ろの車両が不釣り合いと言うか、新型車両なのでファン的にはしっくり来ません。何とか旧型客車で走らせて欲しいと思ってしまいます。

SL奥久慈号です。大きなクルクルパーと呼ばれる回転火粉止めがよく分かります。f:id:x-japanese:20240304134650j:image

2021年11月現在、11箇所16両と随分とたくさんのSLが復活して走っています。形式も9種類とかなり豊富なラインナップです。動態保存という言い方をしていますが、動いている事には変わりは無く、ファンとしては嬉しい限りです。山口線は既に復活して42年も経過しているので、復活後の方が長く活躍している感じです。また当初は前述のようなファンには受け入れ難い形態であったSLが、年数が経過してくるとファンを意識して来たのか、余計な装飾が段々と減って行き、また年数も経過して来ているので外観も貫禄も昔のような姿になって来ていて、撮影意欲も増して来ます。

そんな中で私はと言うと、今までは中々遠出が出来ず、関東近辺での撮影を中心に行っています。主に行っているのは秩父鉄道です。ここは自宅から1時間もしない場所であり、手軽に行ける事が出来、つい最近も行って来ました。また上越線のみなかみ号も、結構行っています。

東武鉄道では本当に最近復活させてるので、こちらも近々、温泉方々行ってみたいと思っています。また真岡鉄道も走らせているので、応援する意味でも行きたいと思っています。少し遠い所では、懐かしの会津です。ここは山口線と同じ形のSLが走っています。一度家族旅行で会津の東山温泉に行った時、女性軍を市内観光に行かせてその間に撮影に行きましたが、それっきり。退職して少し暇が出来たら、このSLの旅をしたかったのですが、中々その望みも叶わず今になっています。今後は少しずつ暇を見つけて、妻とでも旅行方々、撮影に行ってみようと思います。

会津のばんえつ物語号です。この時は時間が無かったので仕方無く駅撮りでした。f:id:x-japanese:20220316174517j:image

しかし、女性は撮り鉄には理解がありません。妻曰く、「乗り鉄はまだ付き合えるけど、撮り鉄はもう勘弁して欲しい」との事です。思えば復活したSLの撮影にも随分付き合わせました。スキー帰りには結構、SLみなかみ号を撮りに行ったりしていました。

水上駅を発車するSLみなかみ号です。やつぱりSLは冬ですね〜😊。f:id:x-japanese:20220410145739j:image

沼田駅を発車するSLです。これは秩父のSLと重連の時の写真です。f:id:x-japanese:20220312212812j:image

同じく沼田辺りを走るSLです。f:id:x-japanese:20220316081905j:image

また結婚したばかりの頃には、静岡の友人に会いに行くついでによく大井川鉄道の撮影に付き合わせました。秩父鉄道群馬県には子供まで連れてよく撮影に行っていました。あの長い時間じっと待っていて、撮影が終わるとサッサと帰るのが耐えられないそうです(笑)。そこに思わぬ理解者が誕生したのです。そうです、初孫の男の子です。この子は幸いに鉄道好きになってくれて、よく子守方々、西武線武蔵野線を一緒に見に行ってます。そして長女のお許しを得て、先日初めて秩父のSLに乗りに行きました。本物を初めて見た時はビックリしたようで、SL好きになってくれるかは微妙なリアクションでした(笑)。

現在私は昨年会社を退職、第二の人生の再就職先で頑張っています。その仕事にも慣れて、それ程負担もストレスも無い仕事なので、前立腺癌を患った身としては大変助かっており、誘ってくれた社長には大変感謝しています。その仕事も頑張りながら、これからは暇を見つけて、SLの撮影にどんどん出掛けて行きたいと思っています。このブログが続けられるよう、身体にも気をつけて行きたいと思っています。

よく行く秩父のSLです。最近はケータイで写真を済ませちゃう事も多くなりました😅。とにかくいつまで走ってほしいと思いますf:id:x-japanese:20220122171656j:image