前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

173.私のぶらぶら旅13

次は月並みですが、お伊勢さんです。この地区はお伊勢さん以外にも松坂の武家屋敷や松坂城、鳥羽、相差の石神さん、天の岩戸、夫婦岩等々、何日あっても足りない位の名所旧跡があります。その他にも牡蠣や松坂牛、真珠、海女さん、ドライブ等々。おそらく日本一の観光地ではないかと私は思っています。そんな伊勢巡りでは、2日間は必ずお伊勢さん参りで内宮外宮にお参りをします。そのぶらぶら旅を書こうと思います。

東京方面から伊勢に行くメインルートは新幹線で名古屋で近鉄特急に乗り換えるのが主ですが、私は敢えてJRの快速みえ号に乗り換えて行っています。この列車、単線区間もあるディーゼルなのに早い早い。近鉄は複線だし電車だし広い線路幅だし早いのは当たり前ですが、その近鉄に引けを取らない速さに関心してしまうのです。鉄チャンじゃなくても一度は乗ってみて欲しいと思っています。f:id:x-japanese:20220216133150j:image

大体、最初の宿は外宮の玄関口の伊勢市に取って、荷物をホテルに置いてまずは外宮巡りを始めます。まずは伊勢うどんを食べて腹ごしらえ。伊勢うどんはコシの無いうどんを濃いタレに付けて食べるのですが、好き嫌いがあると思います。私は割とイケると思いましたが、妻はあまりのコシの無さにちょっと引いてしまっていました。伊勢市駅近隣に数軒あるので、お伊勢さん参りの参拝客向けの元祖ファストフードであるこのうどんは、ぜひ一度は食べたいところです。

外宮への参道は内宮のおかげ横丁のような派手な商店街では無く、落ち着いた雰囲気の参道です。伊勢市駅には大きな鳥居があり参道に続いており、伊勢神宮に来たんだな〜と気分を盛り上げてくれます。参道は色々なお店が立ち並び、どこもつい寄りたくなるお店ばかりです。特に飲食は、食べ歩き出来るものや店頭の椅子に座りちょっと食べられるような物が多く売っており、少しずつたくさんの種類が食べれるので、女性にはたまらないのではないでしょうか。

また途中には随分と趣のある旅館が目を引きます。もちろん今でも現役、ネット予約も可能です。初めて見た時は何かの記念館かと思った位です。その立派な佇まいはお伊勢さん参りの歴史を感じる建物でもあります。その先には地元の地ビール屋さん、伊勢角屋ビールがあります。暑い時などはここでちょっと一杯は最高。参拝の後にぜひお勧めします。そして外宮を参拝、その後はせんぐう館という伊勢神宮の資料館がお勧めです。f:id:x-japanese:20220216133240j:image
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その後はまた参道に戻ってきます。先ほど食べた伊勢うどんは量的には多く無いため、この頃には小腹が空いて来ます。早速地ビールをいただき、その先にある水産屋で牡蠣や海産物を摘み食い。その後もほろ酔い気分でお土産さんを見ながらぶらぶら。まだ旅行の初日でもある為、気分は最高な気分。結構な時間が過ぎていきます。

そしてちょっと日も傾いて来る頃、外宮の反対側へ足を伸ばします。目指すは伊勢河崎商人館。ここは古い蔵と建物が連なり、当時の暮らしや道具、文化を伝えるテーマパークのようで、ここだけでは無く街並み全体で当時を保存してあるのです。街の中では古い古民家を改造したレストランやお店も多く、ここに朝からいても飽きないと思います。またここに来るのに勢田川沿いに歩いてくると、更に良い雰囲気が味わえます。

以前はこの河崎辺りをぶらぶらした後、先ほどの地ビール屋さんの本社まで歩いて、そこのビアバーで一杯やって帰っていたのですが、今は直売所だけになってしまい、とても残念な気持ちです。その前にあるお餅屋さんも風情ある建物で、お餅も本当に美味しいです。ビアバー無き今は(お餅屋さんはまだあります)、伊勢の街中にはレストランはたくさんあるので、私はレストランで海鮮をいただいたり、また松坂まで電車で向かい松坂牛を食べに行ったりもしていました。この地域は本当に食事については胃袋がいくつあっても足りない感じです😀。

翌日は内宮へ参拝です。伊勢市駅からでもバスで内宮まで行けるのですが、私は敢えて近鉄宇治山田駅を利用し、五十鈴川駅から内宮まで歩いています。伊勢市から宇治山田までは歩いても10分かからずに行けます。そしてこの駅が本当に素晴らしいので一見の価値があると思います。とても一般の駅とは思えない重厚な建物です。まるで皇族が利用する駅のようで、駅舎の中も立派な作り、電灯も高貴な感じがします。そんな皇族になった気分を味わって、近鉄電車に乗り一つ先の五十鈴川駅まで行きます。

そしてここから内宮まで、3キロ弱。ぶらぶら旅の始まりです。この駅は新興住宅地の駅のような広々としてとても気持ちがいい駅です。そして内宮へ向かう道を歩いて行くと左側に鬱蒼とした森が見え、月読宮という神社の入口が見えます。ここは、天照大御神の両親と弟を祀っている神社で割と知られておらず、ぜひ参拝してほしいと思います。整然と並んでいる四つのそれほど大きくない社殿はほのぼのとした感じで、私はとても好きな雰囲気です。訪れる人が少なく落ち着いて参拝できるので、とても気分が清々しい感じがします。この社殿もやはり式年遷宮で建て替えをするそうで、すぐ近くにはその空き地があります。式年遷宮とは20年ごとに行われる伊勢神宮全体の儀式ですが、次は2033年。外宮にあるせんぐう館に詳しく解説されているので、参考にして下さい。技術継承の為に定期的に社殿を建て替えるという壮大な行事に、この国の先達は凄い事をやってきたなあと感心してしまいます。次は63回目、その時は自分が73歳の時なので、あと一回程度しか経験出来ないのかと思うと、お参りにも気持ちが篭ります。

そして月読宮を後にして、次は猿田彦神社に向かいます。ここはみちひらきの神と言われており、また縁結びの神としても有名です。何か人生の迷いがある時にはお参りに来てみてはと思います。ここから内宮までは、おはらい町通りを抜けて行けばすぐです。f:id:x-japanese:20220216211224j:image

この通りはお伊勢さん参りが盛んだった頃の面影をそのまま残してあるので、本当にタイムスリップしたような感じになってしまいます。色々なお店が並び、内宮の参拝前なのに飲みたい誘惑や買い物の邪念が頭を駆け巡る感じです。さらに途中のおかげ横丁は江戸時代のテーマパークのようで、ウキウキ感が半端ありません。しかしここは我慢。しっかりと精神を落ち着かせ、内宮の参拝に望みます。f:id:x-japanese:20220216211812j:image
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しっかり内宮の参拝が終了したら、煩悩の導くまま、いよいよ食と買い物のパラダイスへ。赤福餅から始まり、松坂牛の串焼き、伊勢の地ビール、牛肉コロッケ、日本酒飲み比べ等々。その間に真珠のお店巡りやお土産屋さん巡り。あっという間に日が暮れてきます。

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まさに夢のようなお伊勢さん参りです。あっという間の2日間。また昨日からやり直したい気分になります。そして、今度はいつ来ようか、まだ帰ってもいないのにそう思ってしまいます。江戸時代からお伊勢さん参りは全国民の夢で一大イベントだったように、やはりここは日本一の観光地なのでしょう。そんな所にいつでも気軽にぶらぶら来れるなんて、本当にいい時代になりましまね〜😊。