前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

117.私のX-JAPAN奮闘記6

1994年の紅白でRusty Neilを聴いていたこの頃は私は会社で幾分出世をし、結構責任のある仕事をするようになっていました。そして徐々に今までとは違うストレスを感じるようになって来ました。今までのように自分だけやってれば済むポジションでは無くなる、所謂プレーイングマネージャーという奴です。店の数字、部下の数字、案件管理、顧客交渉、トラブル処理等、毎日ストレスが無い日が無い位の辛い日々でした。しかし、それで心が折れる事はありませんでした。何故だかいつも前向きに、嫌な事があっても翌日には大丈夫といった自分に驚きました。「俺ってこんなにストレスに強かったか?」と自問自答していた程でした。

ある日とんでもないトラブルが発生、部下と一緒に顧客に謝りに行く事象が発生しました。訪問する道すがら緊張感は増して、心臓がバクバクし出しました。しかしその時、自分はいつの間にかXの歌を口ずさんでいたのです。それもライブバージョンのXという歌です。「感じてみろ、叫んでみろ、心燃やせ」。そして「気合入れて行け〜」「将来に向かって〜」「テメェら最高だ〜」等のTOSHIが叫ぶ声まで。これを口ずさんでいるうちに心が落ち着いて来て、何とかこの苦境を脱する事が出来たのです。自分はこの時初めて、「Xの歌ってこのように心を落ち着かせる作用があるのかも」と思いました。これ以前にも、考えてみるとストレスで潰されそうな時や、とにかく元気の無い時、辛い事があって悲しい時等、知らず知らずのうちに、Xの歌を口ずさんでいる自分がいる事に気がつきました。それ以外でも、自分のテンションを上げる時には本当に良く口ずさんでいました。

自分がストレスに強くなった原因はXのお陰か。また元気で明るくなれたのもXのお陰かもしれません。昔の私はどちらかと言うと自信が無く消極的な人間でした。こんな事は自分だけが感じるものなのだろうから、口外はしませんでした。しかし、そんな事があるのか、でもこれ以外に考えられない。深く考えても仕方が無いので、そういう事にしてこれを自分の強力な助っ人として捉え、それからも前向きに自分を進める事が出来ました。明らかに昔の自分と違い、Xとの出会いにより新しい自分と出会える事が出来たと思っています。

公私共に充実感を与えてくれるXの音楽、しかし、相変わらず情報不足は改善せず、時折テレビで見るしか方法が無く、どうしようも無い日々が続いていました。今年も年末のXのライブをゲットする為に色々と情報収集、ついに発売の日を見つけて夕方チケット屋に行くと、昨年と同様の対応。とにかく私の行動は問題外のようであり、係の女性に鼻で笑われた感じでした。その時、チケットの取り方を色々と教えてくれましたが、まずファンクラブに入る事を勧められました。今年もまた紅白だけかと思っていると、その年はそれは無く、寂しい年末となりました。

2015横浜アリーナ、ライブ直前の光景。このドキドキ感がたまりませんf:id:x-japanese:20210914081139j:image