前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

115.私のX-JAPAN奮闘記4

そんな混乱の中、Xの出番が終わると妻が衝撃的な一言を発しました。「あなたの好きなこのバンド、昔、ヘビメタ運動会に出てたバンドだよね」。これには天地がひっくり返る程びっくりしました。信じられないとはこの事か、しかし、貰った例のビデオと照らし合わせると妙に納得出来ました。それにしてもあのヘビメタの連中がXだったとは!。暫くは言葉が出ず、また気持ちが引いていくのが分かりました。まず二つのバンドが一つに繋がりました。このバンドをあんな昔から知っていたとはと、とても不思議で運命的な感じがしました。

この紅白でかなり出立ちがまとも(失礼)になったので、Xはこの時にようやく受け入れられるようになりました。いや、この時バンド名はX-JAPANと改名していました。それでイメージチェンジしたのかもと、内心思いました。そしてその後、再度貰ったビデオを見てみましたが、やはり全ては受け入れられず、唯一「爆発寸前GIG」の渋谷公会堂のライブだけ、何とか見れるようになりました。しかしこのライブタイトルもどんなもんなんだか、何処か受け入れ難い感じがありました。自分がもう少し若かったらこんなアレルギーは無かったのでしょうが、既に三十路を越え2人の子持ちとなるとやはり刺激的過ぎて、このバンドを理解出来るには歳を取り過ぎているかと思うようになりました。

その後も、この「爆発寸前GIG」はよく見るようになりました。特にドラムが凄い、今までドラムはテンポを刻む打楽器程度の認識しか無かったので、このドラムソロという形でのパフォーマンスは見応えがあり殺気だったものを感じ、ただただ凄いという言葉しかありませんでした。そしてピアノ。こちらは小さい頃からもクラシックピアノをやっていただけあって、その腕前は大したものでした。そしてこの頃YOSHIKIという名前を初めて認識しました。このライブは皆凄い格好をしており、一見ハチャメチャなのですが、演奏はしっかり確立されており見事なパフォーマンスなのです。オーディエンスも凄いノリで、2階席のファンは今にも落ちそうな位に興奮しているのが分かります。このビデオでライブの雰囲気が随分と分かり、年甲斐もなくいつか行ってみたいと密かに思うようになっていました。私はこの時初めて、音楽の真髄はライブであり、それは聴くものでもあり、また見るもの感じるもの、時間を共有するもの等、さまざまな事を感じたのを覚えています。特にYOSHIKIのドラムはまさに聴くというよりは、見て感動する物であり、これだけ見る時もあった位でした。因みに、この頃の「X」はまだXジャンプが確立しておらず、皆、めいめい飛んだり跳ねたりしているのが面白いです。

このライブビデオではもう一人気になるメンバーがいました。TAIJIというベーシストで、このライブ映像ではメイクはあまりして無く、中々ハンサムな奴でした。ベーシストはいつの世も人気者が多いと感じているけど、このメンバーも例外では無くイケメンだなって思い、この2人に照準を当て追いかけて行くようになりました。しかし、この時既にTAIJIは脱退しており、新しいメンバーとして、HEATHが加入、同時に海外進出を目指す為、グループ名をX-JAPANに変えていたのでした。そんな事にも全く気が付かず、CDは毎日のように、ビデオは事あるごとに見るようにしていました。

ライブビューイングでのライブ参戦。海外は中々行けませんf:id:x-japanese:20210911165900j:image