前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

113.私のX-JAPAN奮闘記2

その後も本屋に行ったり、図書館へ行ったり、当時のレコード店に行ったりと、色々と探し回りましたが全く見当が付かず、迷宮入りの状態。テレビのヘビメタコーナーも終わってしまい、その後はそのままフェードアウトのようになってしまいました。現在のようにネットがあったら色々と調べる事が出来、もっと早くファン活動が出来たと思うと本当に残念で、今はいい時代になったとしみじみ思います。そのうちに私達には子供が出来、子育てに奔走するようになりそれどころでは無くなり、バンド探しはいつしか止めてしまいました。会社でも仕事が忙しくなり、音楽や趣味と言ってられなくなりました。

そして暫く時が過ぎ、運命の1992年の年末、家族が増えてくると何となく紅白歌合戦を見るようになっていました。お酒を飲んで既に出来上がってヘロヘロな状態で見ていると、ロックバンドがいきなり出てきました。それもヘビメタの出立ちでした。「紅白にロックバンド?それになんだよ、この格好は!」と独り言みたいたな事を言っていると、妻は「このバンド去年も出ていたよ」と言いました。「そう言えばいたな〜」と同時に去年の暮れは結構バタバタしていたのを思い出しました。その時も、「紅白にロックバンド?」と、結構インパクトがありましたが紅白も変わったな〜程度で、やはりその時のビジュアルとファンの凄い声援に少し引きながら見ていました。

そんな事を思いながら改めて見ていると、いきなりピアノを弾き始めました。「紅」のイントロです。え?ロックだろって感じで見ていると、妻は結構知っているようで色々と説明してくれました。「このピアノ弾いてる人、ドラムが凄いんだって!」と妻が言うので見ていると、ピアノに合わせて歌が始まりました。「え?バラードじゃない?。ピアノ弾いてるのにドラムが凄いってどういう事?」って続けて見ていると、「???だー!」の叫びと共にいきなりのハイスピードでのドラム演奏が始まり、私はこの演奏に何だか引き込まれ、聴き終わった後、酔っ払っているのにしっかり新聞のテレビ欄を見て、「こいつらXって言うのか」と、以前のように忘れないようにしっかりメモりました。この時、初めてXを認識しました。何ともクラシカルなピアノの調べとハイスピードドラムの組み合わせ、そしてハイトーンボイスのサビの部分が頭から離れず、年が明けたらCDを見に行こうと思いました。この時、あの忘れていたバンドを思い出し、「そう言えばあのバンドどうしたかな〜、あの曲もう一度聴きたいな〜」などと考えていました。まさかこのXが、あのバンドだとはこの時は夢にも思いませんでした。 

年が明け、CDショップは閉まっていたので貸しCD店に行きました。するとXのコーナーがしっかりとあり、随分売れているんだなと感心し、ポピュラーそうな「 X SINGLES」を借りて来ました。そして早速帰りの車で聴きました。いきなりあの「紅」がかかりました。イントロはギターでしたが、まさに紅白で聴いたあの音楽でした。その曲に一変に虜になってしまい、何度も聴き直しました。また他にも「WEEK END」という曲にもハマってしまいました。その曲は特に中間部分の、TOSHIの声とバイオリンのハーモニー、それに続くピアノ、ドラムはまさにクラシックとロックの融合に相応しく、鳥肌が立つ位でした。この曲はライブバージョンがまた最高、ぜひDVD等で見て下さい。全ての曲を聴き終わると、今までのどんな音楽よりも自分に合ったように感じました。元々クラシックが好きだった私、このクラシックとロックの融合の音楽にのめり込むのはあっという間でした。

YOSHIKIの2019ディナーショーのエンディング後の光景、やっぱりクラシックも似合いますf:id:x-japanese:20210911165043j:image