前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

105.私のダイエットとランニング体験記8

この年はその後、春日部大凧ハーフマラソンと、恒例となったぶどうマラソン改めて甲州フルーツマラソンの10㎞を走り、その他は初心に戻りしっかり基礎練習に励みました。谷川真理の2度目のハーフマラソンに挑むべく頑張ってスピード練習や坂道ダッシュ等、色んな練習を仕入れてきては取り組みました。その甲斐あって今回は結構な仕上がりを実感する事が出来、ハーフの自己記録更新はもちろん2時間10分切りを目標にして走る事にしました。しかし年明けに風邪をひいてしまい、記録はおろか出る事が出来るのか位体調を崩してしまいました。

当日は何とか走れそうな位まで体調が回復しましたがこれでは記録は望めず、目標は無くして無理なく走る事にしました。喉を痛めないようにマスクもして特に前半は飛ばさずリタイアも止む無しという覚悟でスタートしました。ところがこれが功を奏したのか、今回は後半の疲れが思った程無く、そのままのペースでゴールする事が出来、タイムも当初の目標は切れなかったもののまずまずのタイムを出す事が出来ました。この時に初めてペース配分と言うものの大切さが分かりました。今までのレースは前半はガムシャラに飛ばし後半にバテるという繰り返しでした。始めに抑えて走ると言う事がどうしても出来なくて後半バテていたのです。走る事の奥深さをまた教えられたように思いました。

そして次のハーフ、2度目の春日部大凧ハーフマラソンでは、この経験を活かし更に記録を伸ばすべく頑張ろうと決意を固めました。その大会は5月のゴールデンウィークに行われるのですが、今回は季節外れの暑さに見舞われました。まるで真夏のような気候、途中水を撒いてくれたり即席のミストシャワーが作られたりと、ランナーは皆バテバテ、途中リタイア組もたくさんいました。さすがに自分も途中から歩いてしまい、ゴールタイムは初回より悪いワースト記録となりました。マラソンは天候とも戦わなくてはならない事に、またまた奥の深さを感じました。

すでにハーフマラソンを5回経験した私、妻も私以上に経験している訳ですが、随分と基礎が出来上がって来ている気がしていました。色々と経験も積みそろそろその違う世界を少し覗いてみたい気分になって来ていました。そうです、フルマラソンを一度経験してみようと2人で話し合い、この秋のつくばマラソンに挑戦してみようという事で準備をしていく事にしました。時はマラソンブームが到来しており、色々なレースが段々取りづらくなって来ていました。つくばマラソンは都心からも近く歴史も古く平坦で走り易く記録も期待出来るという事で人気が高く、申し込みが大変そうでした。申し込み当日は深夜2人でパソコンと睨めっこ、とにかく時間との勝負のようで何とか権利を掴む事が出来ました。

その年は今まで以上に足腰を鍛え、甲州フルーツマラソンの10㎞のアップダウンでその効果を検証するなど、11月のつくばマラソンに照準を合わせ練習して行きました。スポーツショップに行き、さまざまな栄養サプリも購入し試したり、足腰をサポートするウェアを買って試したりと、事前準備はしっかりと行いました。ランナーの守護神とも言える CW-Xもこの時初めて買いました。この時は走った後のダメージも予測し翌日月曜日は有給を取り近隣のホテルの宿泊も取り、万全なフォローも整えてフルマラソンに臨みました。

そしていよいよレースの当日、天気は快晴、紅葉の見事なスタート地点である筑波大学の校内へ出向きました。さすがに日本有数の人気も歴史もある大会、今までとスケールが違います。参加人数はもちろん、応援の人、着替えをするテントの大きさ、トイレの数、荷物預かり所、屋台、グッズ売り場、即席店舗等、どれもスケールが違いました。何と言ってもスタートするゾーンの多さにビックリ。我々2人は最後の方からスタートでしたので、スタート位置は遥かに前方で全く見えません。スタートの合図が鳴っても、スタート地点に行くまでが10分以上かかるという、とんでもない大会でした。またラジオ放送が行われていて会場中に放送が流れていて、ナビゲーターの喋りがテンションを上げて行きます。ランナーはスタートの時には超興奮状態。スタートのカウントダウンでは手拍子が鳴り響き、紅葉のキャンパスを一斉に走り出す時には凄いテンションが上がり、オーバーペースになるのをひたすら抑えるという感じでした。

つくばマラソンの朝の様子、紅葉が綺麗な季節ですf:id:x-japanese:20210905201732j:image