前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

98.私のダイエットとランニング体験記1

重粒子治療体験記が落ち着きましたので、私のランニング体験について暫くお話ししたいと思います。ダイエットの為にランニングを始めて既に14年位経つでしょうか。このブログを読んでると私はランニング好きなスポーツオヤジって感じがしますがそんな事は全く無く、全体的には平均的な身体能力と思います。学生の時に卓球部に所属していましたが、可も無く不可もない成績。その他、野球やサッカー、バスケ、スキーなど色々なスポーツをやりましたがどれも正式にクラブに入っていた訳ではなく、ヘルプ要員で人が不足した時のお手伝いする程度、社会人になると付き合いでゴルフをする程度でスポーツは殆どしなくなり、平凡なオヤジ一直線。マラソンなどは全く縁も無く、お正月の箱根駅伝などは「よく正月早々から走ってるよな〜」程度の認識で、自分が将来マラソンにハマるなど全く思ってもいませんでした。お酒好きの運命かその後はひたすら体重は増加の一途、40歳の声を聞いた辺りには90kg位になっていました。

当然人間ドックではメタボで毎度引っ掛かるようになり、妻や子供からも蔑んだ目で見られるようになり、このままではいけないと思いながらも生活を改められませんでした。しかしある日、テレビで100kgの体重を0.1tと表示していたのを見てショックを受け、やっと重い腰が上がりウォーキングやジム通い、食事の量を減らす努力を始めました。しかし中々体重は落ちません。そしてお酒も中々減らす事が出来ません。半年くらい、このダイエットはどうかあのダイエットはどうかの試行錯誤の繰り返し、しかし一向に効果は現れず自分の不甲斐なさから来る自己嫌悪に陥って、絶望感に苛まれるようになりました。

そんなある日、仕事の疲れとストレスからか扁桃腺を患い高熱が出てしまい、入院まではしませんでしたが数日会社を休み、結構性質の悪いものだったようで約2ヶ月薬での治療を続ける事になってしまいました。強い抗生物質を処方され、医師からはこの期間禁酒を告げられました。さすがに当初は熱が続いた為食欲も無くお酒を飲む気にもなりませんでしたが、回復して来くると飲みたくなってくるもので最後の方は禁酒が辛かったのを覚えてます。しかし、この2ヶ月で何と体重が5㎏近くも減っていました。その時私は決心したのです。こんな機会を逃す訳にはいかない、今がダイエットの最大のチャンスだと思いました。神様がくれたチャンスと思い、改めてダイエットに取り組む事にしたのです。でもその後も試行錯誤の繰り返しは続きました。

ある休日、家でふと妻が着替えをしているのを目にしました。妻は友人に誘われて、やはりダイエットの為にジョギングを始めていたのです。既に1年程度やっていたでしょうか。その頃辺りから女性のジョギングのウェアも可愛い物が多くなりそれがまたやる気を出させるようで、先日買ったばかりのウェアを着て、ご機嫌で出掛ける所でした。この時、妻の着替える姿を久々に見たのですが、その後ろ姿に目を疑いました。前に見たのはいつだったか記憶にありませんが、その記憶と比較すると明らかにスッキリしているのが分かりました。そしてジョギングウェアを着た妻を改めて見ると、中々格好が決まっているのです。思わず私が「何か随分スッキリした体型になったね」と言うと、妻は素直に嬉しそうでした。ダイエットの効果も上々のようで、私に「あなたも始めて見れば?」と言ってご機嫌で出掛けて行きました。

妻は私以上に運動をするタイプでは無かったし、子供を産んでからもスポーツなど無縁の女性でした。そんな妻が既に1年近くジョギングを続けて、明らかに効果が現れているこの現実に驚きを隠せませんでした。この後妻が帰ってきて色々話を聞いて見ると、とにかく走るのが楽しく効果が現れるのが本当に楽しいとの事。車や自転車では味わえない、走りながら景色をしっかり見れたり季節を感じられたりするのは初めての経験で新鮮であるとの事、そして将来にはフルマラソンにも参加してみたいとも言っていました。

そんな話を妻から聞いていると自分の中で、「こりゃ走るしかないか」という意識が湧き上がって来ました。いつまでもウジウジしてないで思い切ってやってみようと、この時初めて本気でランニングをやってみる決心が付きました。しかし、このなまりきってしまった身体、ランニングはそんなに簡単では無く、優しい物ではありませんでした。

近所にある農道、車も通らず格好のランニングコースです😊f:id:x-japanese:20210901230954j:image