前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

34.法医研への道

3月、年度末も推し迫る中、待ちに待った初診日。この日は朝からソワソワ、診療情報は持ったか、保険の書類は持ったか、色々まとめたノートは持ったか等、はやる気持ちを抑えてました。この日は年度末が迫る中々休みが取りづらい日でしたが、有休を取らせてもらい法医研に向かいました。我が家から法医研までは電車では2時間以上かかります。車でもその位はかかりそうだったのでどちらで行こうか迷いましたが、その日はあまり人と接したく無いだろうと思い、車で向かう事にしていました。もちろん妻もついて来てくれました。こんな朝早い時間に千葉県まで車で行くなんて、子供達がまだ小さい頃、家族でよくディズニーランドに行ったよな〜、なんて懐かしい場面を思い出しました。こんな時に楽しかった事を思い出すなんて、これは幸先がいいんじゃないか、なんて勝手に思って家を出ました。天気は快晴、そして思った通りに道は順調で気持ちよく、妻とドライブを楽しんでいる感じで、予想より早く着いてしまいました。しかしナビ通りに来ているのに中々正門に辿り着きません。周辺をぐるぐる周っているうちに、通用門らしき物が開いていて数台の車が入っていくのが見えたので、自分もそれについて入ろうとしたところ、そこは職員専用の駐車場でした。しかし守衛さんは私が初めてと知ると、次回は正門から来て下さいと言って通してくれました。正門は反対側に立派な物があり、わざわざ来ずらい駐車場に何で来たのか守衛さんも不思議だったと思います。それだけ法医研が広大でナビがあったにも拘らず道を間違えてしまったのです。その広さに圧倒されながら車を置き、何とか病院棟に辿り着きました。病院棟は薄いピンク色の5階建てビルで、可愛い感じだけど独特の造りをしており、優しく大きく出迎えてくれるようで、よろしくお願いしますという気持ちを込めて入って行ったのを覚えています。

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