前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

33.ホルモン療法

私の場合、女性ホルモンを投与されたので、その副作用としては所謂女性化が挙げられます。女性らしく丸みを帯びてくるようで、胸も含めふっくらした感じになると専門誌に記載されています。私は身体が大柄な方なので女性化はちょっと耐えられないかな、などと思っていました(笑)。またこれは嬉しい事で髪の毛の増毛等の記事もありました。怖い副作用では肝機能障害等が挙げられます。3ヶ月も服用するとなると、それなりの症状が出て来るのだろうと思い、折角なので自分なりに観察してみる事にしました。幸い肝機能障害等は出ませんでした。先生から生活面の指示は特に無かったのでいつものようにお酒を飲んでいたので、肝機能は若干気にしていたので良かったです。最初の方は特に変化は無かったのですが、日が経つに連れて、何となく特に胸の辺りにふっくらした感じが出てきました。それ程大きくはなりませんでしたが、確かに服用前よりはふっくらした感じはありました。身体の丸みについてはランニングを欠かさなかったからか、殆ど出ませんでした。特筆すべきは髪の毛でした。私はこのところ頭の毛が少しお寒い状況になりつつあって、色々努力をしておりました。しかし中々効果は現れず、悲しい気持ちになっていたのですが、それがこのホルモン剤の服用の効果か、少し髪が生えて来ているのが分かりました。妻もこれにはとても微妙なリアクションをしておりました😅。法医研の初診までのこの3ヶ月間、癌の進行を抑える為の薬の服用ですが、目に見えて効果が見えて来る訳でも無く何だか騙されているような感じでしたが、子供達も含めて私の頭髪がどうなっているか、毎日のように面白おかしく過ごせたのが思わぬプラス効果でした。この期間は家族の間にも久しぶりに笑顔が戻って来ていました。しかし、これは遊びでも実験でも無い。時には皆が寝静まった夜には1人で急に不安になり、早く治療に入りたいと初診の日をひたすら待つのがキツくなる事もありました。そんな複雑な時間が過ぎ3月になり、治療前の最後の検査と診療情報を貰いに診察に行きました。いよいよ法医研の初診日を迎えます。初診日が近づくに連れ、緊張感が高まって行ったのを覚えています。

家の近所の私設梅園f:id:x-japanese:20210316162819j:image