前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

30.検査の次は投薬

検査に明け暮れたと言っていい程の激動の秋が過ぎ師走に入り、今年を締め括るような骨シンチなどの検査結果を聞きに行きました。もうこれ以上悪い結果が出ないようにと祈るような気持ちで病院に向かいました。幸い特に心配な結果は出なかったので、この時は本当にホッとしました。これでいよいよ本格的に重粒子治療に入れると、心の中で小さなガッツポーズをとりました。しかし、そこで先生から今度は投薬の話が始まりました。もう重粒子線治療をするのが決まっているので、何事か私はキョトンとしてしまいました。内容は、癌の進行を防ぐ薬を処方するとの事でした。これにはさすがに先生に反論しました。もうこれだけの検査をしたのだから十分でしょう、初期の癌なのだからそんな心配は要らないのでは?、初診当初、暫く経過観察を続ける方法もあると言っていた事と矛盾するのでは?、と。この辺りも信頼関係の無さが露呈していました。この前立腺癌を抑える薬については事前に勉強しており、ホルモン剤、主に女性ホルモンの薬を飲むのです。前立腺癌はホルモン療法という手段もあり、要するに、放射線治療までホルモン療法で癌の進行を抑えなさいと言う事でした。私は一旦断り、少し考えさせて欲しいと言い切り、診察を切り上げさせてもらいました。その為、次回の診察は翌月となってしまいました。もう懲り懲りだって感じになり、転院を考えるようになりました。しかし、これも後で法医研の先生に確認した所、よくある対応である事が分かりました。実際、法医研でも入院治療まで時間があったため、同じホルモンの薬を処方されました。信頼関係の大切さを益々実感したのを覚えていましす。

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