前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

ダイジェスト、QST病院情報9

長いようで終わってみるとあっという間の治療でした。順調に予定通り進み、12回目の照射が終わる前日には退院の準備も進めて行きました。殆ど患者さんが、照射終了と同日に退院されました。私も同様に照射が終了し、昼食を食べて退院をし、次の日には会社に出社しました。その為にも毎日のウォーキングは欠かせませんでした。同日の照射後には医師の診察があり、問題がなければほぼ退院となります。それだけ身体にダメージは残らないという治療です。退院にあたって最後に医師に再度念を押されたのは、硬いサドルの自転車には乗らない、バイクはなるべく乗らない、長時間座ったまままの姿勢は避ける事でした(車の運転とかデスクワーク等)。要は前立腺周辺を圧迫するなという事です。また息んだりする便秘も厳禁のようです。重粒子でいくらピンポイントで患部を照射したとはいえ、周辺の臓器には多少なりともダメージはあるとの事でした。あとは年に数回、経過観察は必要です。この辺りは最初のカウンセリングで詳しく説明されますが、再度説明されました。また暫くは便に血が混じる事もあるし、照射した箇所である腰の両サイドは多少なりともダメージがある為風呂でゴシゴシ擦らない事も注意を受けました。あとは普通の生活をして大丈夫。お酒もゴルフもランニングもOKとの事でした。この辺りは後ほど詳しく説明したいと思います。第六の関門はここで現実に戻されるといったところでしょうか。やはり癌患者である事は現実であり、今後の生活には支障が出るのは当たり前なのだという、少し悲しい気分になり、退院したのを覚えてます。帰りは道すがら、これからずっとこの道を通うのかな、などと思い、この治療が成功するよう祈るような気持ちで帰ったのを覚えています。                      病院の入口にある基本理念f:id:x-japanese:20210225141830j:image病院棟から正門の景色
f:id:x-japanese:20210217221644j:image駅と病院を結ぶ道路f:id:x-japanese:20210225141643j:image